N-butyl-N-(4-hydroxybutyl)nitrosamine誘発マウス膀胱癌に関する研究 : 形態学的変化と核DNA量変化の関係について
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概要
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N-butyl-N-(4-hydroxybutyl)nitrosamine(以下BBN)誘発によるC57BL/6系マウス(108匹)の膀胱発癌実験において,経時的な形態学的変化とflow cytometry(以下FCM)による核DNA量の変化を検討し,以下の結果を得た。1.形態学的前癌状態とされる異型過形成はBBN投与開始7週目以降の96匹中28匹(29%)に認められ,発癌は9週目以降の84匹中62匹(74%)に認められた。2.FCMの評価が可能であったのは全経過を通じて93匹であり,核DNAのploidy変化の推移では,異型過形成および発癌初期例は全てDNA diploidであり,DNA aneuploid11週目以降発癌例56匹中28匹(50%)に認められた。3.以上の結果よりBBN誘発マウス膀胱癌における核DNA量変化は発癌後の変化であると考えた。
- 社団法人日本泌尿器科学会の論文
- 1991-08-20
著者
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