前立腺に対するレーザー照射の基礎的・臨床的研究

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概要

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(背景と目的)レーザー照射後の前立腺の経時的変化を観察するとともに有効性と安全性について検討した。(対象と方法)基礎的研究では犬前立腺に対し側射型ファイバーを用いてNd:YAGレーザーを照射した。照射方法は固定および移動照射で行い,出力および照射時間を変えた。臨床的応用では1993年4月から1995年1月までの前立腺肥大症56例を対象とし,経尿道的レーザー手術を行った。(結果)基礎的研究では照射直後に前立腺は腫脹していたが,2週間後には前立腺部尿道に組織の壊死脱落が認められ,大きな空洞を形成していた。固定照射では照射効果は大きいが危険性も増大するため,移動照射を併用することが重要であった。臨床応用では治療効果は自覚的他覚的改善がみられ,その効果は1年継続した。(結論)以上より,前立腺に対してのレーザー照射は照射法の工夫により有効かつ安全に施行できることが示された。
社団法人日本泌尿器科学会の論文
1997-11-20

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