Streptozotocinによるマウス腎腺癌高転移株の選別とその転移能および浸潤能の検

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Streptozotocin化学発癌で認められたマウス腎腺癌を継代化し(STZ-RCC),これより高肝転移株,高師転移株を選別した。Parent lineであるSTZ-RCCを脾臓内注射し,8週後に認められた肝転移巣を継代化した(STZ-HM1)。さらにこれを脾臓内注射する操作(脾臓内注射-肝転移)を3回繰り返すことにより高肝転移株を選別した(STZ-HM3)。また,parent lineであるSTZ-RCCを静脈内注射し,8週後に認められた肺転移巣を継代化した(STZ-PM1)。脾臓内注射-肝転移の操作を繰り返すに従い脾臓内注射による肝転移出現率,肝転移結節数の増加が認められた。特に,STZ-HM3では脾臓内注射後8週目の観察で5匹中5匹に293〜432個(中央値368個)の肝転移巣が認められた。STZ-PM1では,STZ-RCCと比較し明らかに静脈内注射による肺転移出現率,肺転移結節数の増加が認められた。このことからparent lineであるSTZ-RCCでは転移能においてheterogeneityが存在したことが確認された。Parent lineであるSTZ-RCCと肝転移の選別を各々1,2,3回繰り返した継代株のin vitro inva-Sion assayを行ったところ,これらの脾臓内注射による肝転移能とin vitro浸潤能とが平行する結果であった。このことから転移成立に際しin vitro invasion assayで示された浸潤能が重要な役割を果していることが示唆された。
社団法人日本泌尿器科学会の論文
1991-09-20

Streptozotocinによるマウス腎腺癌高転移株の選別とその転移能および浸潤能の検

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