Tapered distal ileumを用いたcontinent colonic urinary reservoirの臨床経験
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概要
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1986年1月より1988年11月までに44症例に尿路変更法としてcolonic reservoir造設術を施行した. pouch輸出御として,切除を加え,さらに巾着縫合を行って細くした回腸末端部を使用し,尿管吻合にnon-tunneled ureterocolonic anastomosisを用いた.44症例全例(100%)が尿漏れなく蓄尿可能となり,また,88尿管中84尿管(95%)に逆流,水腎症,閉塞等の術後異常を認めなかった.術後早期合併症は6症例延べ7症例に,後期合併症は6症例延べ7症例に認められた.そのうち7症例延べ8症例に再手術または修復術が必要となったが,ストーマに関するものは1例(ストーマ狭窄1),尿管吻合部に関するものは2例(吻合部狭窄1,吻合部尿漏れ1)と発生率は低かった.この方法は手術手技も単純で,また合併症も少なく有用な尿路変更法と考えられた.
- 社団法人日本泌尿器科学会の論文
- 1989-12-20
著者
-
徳田 倫章
佐賀県立病院好生館:腎癌研究会
-
Bejany Darwich
マイアミ大学泌尿器科
-
徳田 倫章
マイアミ大学泌尿器科
-
Penalver Manuel
マイアミ大学産婦人科
-
Suarez George
マイアミ大学泌尿器科
-
Politano Victor
マイアミ大学泌尿器科
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