経皮的腎嚢胞穿刺とエタノール注入

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概要

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超音波ガイド下に65症例の79個の腎嚢胞を,19 Gauge針を挿入した私達が考案した5Frのsingle Jカテーテルを用いて穿刺,吸引した.穿刺時内容液が血性でなく,造影剤の漏洩のない腎嚢胞は48個で,これらの嚢胞に無水エタノールを5分間注入した.経過観察は3ヵ月おきに超音波検査またはCTで行った. エタノールを注入した腎嚢胞の75%は消失し,その縮小率は93±17%であった.一方,エタノールを注入しなかった腎嚢胞の14%は消失し,その縮小率は32±28%であり,エタノール注入が嚢胞縮小に有効であると考えられた.さらに,腎嚢胞穿刺後エタノール注入した症例の血尿消失率は91%,注入しなかった症例の血尿消失率は67%であり,穿刺後血尿が消失した症例が多かった.
社団法人日本泌尿器科学会の論文
1992-09-20

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