教師の言語行動に伴う身体動作が児童・生徒の学習に及ぼす影響
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概要
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本研究の目的は,これまで経験的に認められてきた教師の身体動作が児童・生徒の学習に及ぼす影響を,実際の授業場面において実験で検証することである.教師の身体動作は,広くは非言語コミュニケーションの研究における,動作学の対象としてとらえることができる.そこで非言語コミュニケーションの研究の観点から,まず授業場面における身体動作の位置づけをし,次に教師の身体動作が児童・生徒の学習に及ぼす影響を実験により検証した.実験では,(1)動作学におけるP.Ekmanらの分類から例示的動作を取りあげ,教師の動作の分類を試みた.(2)その分類を用いて,1クラスを二分し,交替群法を適用し,例示的動作の有無による教師の物語の朗読が,児童・生徒の学習に及ぼす影響を調べた.実験結果から,例示的動作の伴う教授方法が,学習効果の高いことを明らかにすることができた.
- 日本教育工学会の論文
- 1983-07-20