学校時間割の展望
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概要
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学校時間割をコンピュータで編成するために今日までに開発されてきた理論モデルには,人間の編成作業をコンピュータに模倣させるヒューリスティックモデル,3次元O-1配列の存在の問題としてとらえるGotliebモデル,グラフの色分け問題としてとらえるモデル,ネットワークの最大流量の問題としてとらえるモデル,非線型計画問題としてとらえるモデルなどがあり,この論文では,各モデルの定義と,そのモデルに基づく編成アルゴリズムをを紹介し,それらの特徴と問題点を述べている.一方,これらのモデルは,実際の時間割を編成する場合必ず発生する教師の最大授業時間,施設条件,連続授業や同時展開授業のような特殊形態授業をモデルの中に含みえず,それらを例外処理する必要がある.その欠点を克服するため,この論文では新しいモデルとして,連立O-1不等式モデルを提案している.最後に時間割編成プログラム開発の今後の課題と展望を議論している.
- 日本教育工学会の論文
- 1977-11-25