21世紀の深海掘削計画
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
20世紀後半にグローマーチャレンジャー号やジョイデスレゾリューション号を使って果たした, 深海掘削計画による掘削の最も顕著な結果の多くは, プレートテクトニクス説の実証のように十分に準備された重大な疑問に対する答を目的とした掘削以外に, 予期しなかった意外な事実を多数発見したことである。この後を引き継いだ海洋掘削計画(ODP)第3フェーズでは, 20世紀から21世紀へ向けての長期計画を策定して, 地球環境ダイナミックスと地球内部ダイナミックスの2大テーマの下にプロジェクト方式を推進することにしている。21世紀初頭からは, 現行のライザーレス掘削船と日本が提案しているライザー掘削船との2船体制の運行によって, 20世紀に解決できなかった種々の技術的・学術的問題に取り組むことが国際的に合意されている。これによって, 未到だった海洋地殻深部への掘削と大陸縁辺部での孔井制御による掘削が可能となり, 地球リソスフェアの組織・構成, ダイナミクスに関する新しい知見が期待される。
- 日本地質学会の論文
- 1998-03-27
著者
関連論文
- 日本近海の海水温変動と北半球気候変動との共時性
- S-66 海洋堆積物中の微化石に基づく古環境・古気候変動の解明 : 日本周辺の最終間氷期を例として((8)最終間氷期の環境変動-日本列島陸域と周辺海域の比較と統合-,口頭発表,シンポジウム)
- 212. インド洋ジャワ島南方沖後期更新海底堆積物に記録された気候変動
- 日本海底珪藻資料と琵琶湖底粒度からみた後期更新世の気候変動
- 大学博物館(ユニバーシティミュージアム)の将来
- 走査型電子顕微鏡観察による含水未固結粘土の凍結乾燥法後およびオーブン乾燥後の微細組織の比較
- Leg 160:Sapropelsの形成の謎に迫る過去500万年間の1万年単位の連続堆積記録 (総特集 21世紀の深海掘削への展望--ODPからOD21へ) -- (1部 ODPの成果と将来の展望)
- 福井県水月湖の完新世堆積物に記録された歴史時代の地震・洪水・人間活動イベント
- シンポジウム : 東アジアから西太平洋へ -陸・海・ヒトのテレコネクション-
- アラビア海西部沿岸湧昇域における生物生産性と炭酸塩溶解過程の第四紀変動
- 282 日本海溝北部三陸海底崖の地質 (2) : メタン酸化による石灰質角礫岩の時代と意義
- 4. 第四紀後期日本海の海洋循環史
- S-88 文明の盛衰と気候変動((10)地球温暖化は悪いのか?,口頭発表,シンポジウム)
- 気候変動と文明の盛衰
- 「みらい」のMR01-K02 PC-1中の珪藻化石群集に基づく最終氷期末期--現間氷期における黒潮系暖水の変遷
- 北西太平洋におけるThalassiosira trifulta group (Bacillariophyceae)の系統進化
- 「みらい」MR00-K05 PC-1及びPC-2の珪藻化石群集に基づく最終氷期末期〜現間氷期における黒潮系暖水の変遷
- 海洋古環境復元における古生物学とその境界領域:総論 (総特集 21世紀の古生物学の展望--復元の科学) -- (2章 海洋古環境変動--復元の科学(2))
- 微化石と古海洋学 (総特集 古環境学)
- O-54 オホーツク海南部における過去10万年間の珪藻遺骸群集と海洋環境の変遷
- ジャワ島南方沖における第四紀後期の古海洋変動
- 藤岡換太郎著 : 深海底の科学-日本列島を潜ってみれば(日本放送出版協会, NHKブックス814, 1997, 249pp., 1020円)
- 火・エネルギーの文明論的考察
- 21世紀の深海掘削計画
- Leg 167:(California Margin)航海 (総特集 21世紀の深海掘削への展望--ODPからOD21へ) -- (1部 ODPの成果と将来の展望)
- 「みらい」MR02-K03 PC-2の珪藻化石群集に基づく過去20万年間の黒潮系暖水の変遷
- II-7)第四紀インドモンスーンの変遷 : アラビア海西部沿岸湧昇域における炭酸塩溶解の検討(インド洋の環境変動,E.ヒマラヤ山脈とインド洋に記録された環境変動)
- 225. 日本海第四紀堆積物に記録されたDans gaard Oscillationの古気候学的意味
- 1. 北方圏の自然環境とその変遷
- 4)白亜紀以降の珪藻の進化と生物生産(D.白亜紀以降の物質循環と気候変動)
- 248 日本海の珪藻遺骸群集にみられる数百〜数千年周期の変動(海洋地質)
- P-81 オホーツク海の海洋環境を反映した珪藻遺骸群集(13. 海洋地質(液晶有),ポスター発表,一般講演)
- P-28 珪藻遺骸群集からみた過去10万年間のオホーツク海の表層環境の変遷(10. 海洋地質,ポスターセッション,一般発表)
- 日本近海の海水温変動と北半球気候変動との共時性