丹波帯ジュラ紀付加コンプレックスのスラスト系と運動像
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概要
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丹波帯のジュラ紀付加コンプレックス(JAC)は, 下位のI型地層群と上位のII型地層群とに区分され, さらに両地層群は2つと3つのコンプレックスにそれぞれ細分される.これらの各コンプレックスは互いにout-of-sequence thrustによって断たれ, 構造的に累重したナップ構造を形成する.I型地層群の各コンプレックスは海洋プレート層序からなるスラストシート(OPSシート)が繰り返す覆瓦構造で特徴づけられる.これに対し, II型地層群の各コンプレックスでは2階建て構造をなし, 上部構造帯はOPSシートをホースとするデュープレックス構造, 下部は海洋性岩石のスラブと混在岩からなるデュープレックス構造を呈している.スラスト系の特徴に基づいて, I型地層群ははぎ取り付加過程で, II型地層群は底付け付加過程で形成されたとする付加構造モデルを提案した.
- 2000-01-28
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