Rotaliatinaの新産地
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Rotaliatina屬の地質的分布は, 從来Mexico州のCarrizoの上部始新期のみと限られて居たが, 今囘Javaの上部鮮新期と考へられてゐる砂岩中により, 本屬の一新種(Rotaliatina globosa n., sp.,を發見したことにより, 地質的分布に變革を要することになつた。茲に興味あることは, アメリカの始新期有孔蟲の或者が, 現在のIndo-pacificの有孔蟲類と甚だ密接な關係にあることが, CUSHMAN氏の研究に依り明かにされた所であるが, 本新種の發見に依り, 一層其感を深くする。〓ほ, REUSS氏のRotalina bulimoides REUSS, 1851はRotaliatinaに屬するものと考へられ, 欺くすれば, 本屬の地質的分布はUpp., Eocene (Carrizo, Mexico) - Miocene (Hermsdorf, near Berlin) - Pliocene (Bodjong, Bantam Java)となる。最後に, 資料を提供された地質調査所の千谷, 渡瀬の兩氏並に, ジャバ石油組合の方々に厚く感謝の意を表す。
- 日本地質学会の論文
著者
関連論文
- 日本油田層位學の基礎資料としての男鹿半島鮮新世化石有孔虫群
- 日本鮮新世化石有孔蟲群(豫報)
- 67., 日本産 Uvigerina 屬有孔蟲
- 66., 日本産 Bolivina 屬有孔蟲
- 64., 日本産 Elphidium 屬有孔蟲
- 日本産鮮新世Elphidiumの1新種
- 土佐灣現生有孔蟲類と土佐國安藝群鮮新世化石有孔蟲類との比較考察 : 日本新第三紀化石有孔蟲類研究其の六
- 25., 土佐國安藝郡産有孔蟲の新種
- 古石狩海における有孔虫群の變遷
- (26) 有孔蟲群よりみた古石狩海の地史
- (22) 横手盆地周縁の地質
- (4) Elphidella nagasi (Asano)のvar.,について
- 双葉白堊紀有孔蟲化石
- (310) 佐渡國中地溝帶の微古生物學的意義
- 日本産中新生 Cyclammina について
- 日本鮮新期有孔蟲類の1新屬 Hanzawaiaに就いて
- 比律賓群島第三紀層ノドサリデ科の有孔蟲類
- 東亜のNodosariidaeに就いて
- 秋田縣男鹿半島の化石有孔蟲群
- 65., 日本産 Nonion 屬有孔蟲
- 房總半島並に三浦半島の化石有孔蟲類(豫報)
- 能登半島半床層の化石有孔蟲類
- 徳永重元・大森昌衛編集:古生物学各論
- 化石帯区分の地域性と国際性
- 化石帯区分と地史区分にかんする諸問題
- 「化石の研究法」編集委員会:化石の研究法
- 新第三紀の古動物
- 最近のサンゴ礁問題 : DALY, KUENEN, 田山説
- 日本新第三紀小形有孔虫化石
- 34., 日本産Cassidulina屬有孔蟲の分布に就いて(豫報)
- 北海道瀬棚統有孔蟲(概報)
- Rotaliatinaの新産地
- 仙臺附近茂庭層の有孔蟲化石 : 附 新種の記載(英文)
- 沼珊瑚層の有孔蟲類
- 靜岡縣掛川地方の有孔蟲類に就いて
- 日本新第三紀化石有孔蟲類研究(II) : 北海道壽都郡黒松内村産有孔蟲に就いて
- 15., 有孔蟲一新屬Pseudononion