比律賓群島第三紀層ノドサリデ科の有孔蟲類
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
東亞の近生代に屬する有孔蟲類に特に興味ある1科としてノドサリデ科がある。此者は筆者の〓に發表せる日本産のものに就いて述べた如く, Robulus-Planulariaフォーナを含有し, 鮮新期時代には可成り特徴のある分布を示し, 日本の太平洋岸の同時代のものは, 日本海岸の同時代のものより寧ろ南洋方面のフォーナと密接なる關係あることが, 凖既に先年, 矢部教授及筆者の研究によるジャワ産のものと比較されて判明したことであるが, 今囘橋本理學士採集の比律賓産のものと比較して一層根據付けられた。尚有孔蟲フォーナ全體として比律賓群島の第三紀層は, 臺灣及ジャワのものと甚だ近似せることを記述したものである。之等東亞に於けるノドサリデ科有孔蟲類の總括的研究は別に發表の用意があるので, 本文に於ては比律賓産のものヽ中に發見されたる本科のリスト及4つの新種を記載し, 之等に次の名稱を與へた。Robulus pseudoechinatus n., sp., Planularia mindoroensis n., sp., Robulus sumaguiensis n., sp., Planularia luzonica
- 日本地質学会の論文
- 1942-07-20
著者
関連論文
- 日本油田層位學の基礎資料としての男鹿半島鮮新世化石有孔虫群
- 日本鮮新世化石有孔蟲群(豫報)
- 67., 日本産 Uvigerina 屬有孔蟲
- 66., 日本産 Bolivina 屬有孔蟲
- 64., 日本産 Elphidium 屬有孔蟲
- 日本産鮮新世Elphidiumの1新種
- 土佐灣現生有孔蟲類と土佐國安藝群鮮新世化石有孔蟲類との比較考察 : 日本新第三紀化石有孔蟲類研究其の六
- 25., 土佐國安藝郡産有孔蟲の新種
- 古石狩海における有孔虫群の變遷
- (26) 有孔蟲群よりみた古石狩海の地史
- (22) 横手盆地周縁の地質
- (4) Elphidella nagasi (Asano)のvar.,について
- 双葉白堊紀有孔蟲化石
- (310) 佐渡國中地溝帶の微古生物學的意義
- 日本産中新生 Cyclammina について
- 日本鮮新期有孔蟲類の1新屬 Hanzawaiaに就いて
- 比律賓群島第三紀層ノドサリデ科の有孔蟲類
- 東亜のNodosariidaeに就いて
- 秋田縣男鹿半島の化石有孔蟲群
- 65., 日本産 Nonion 屬有孔蟲
- 房總半島並に三浦半島の化石有孔蟲類(豫報)
- 能登半島半床層の化石有孔蟲類
- 徳永重元・大森昌衛編集:古生物学各論
- 化石帯区分の地域性と国際性
- 化石帯区分と地史区分にかんする諸問題
- 「化石の研究法」編集委員会:化石の研究法
- 新第三紀の古動物
- 最近のサンゴ礁問題 : DALY, KUENEN, 田山説
- 日本新第三紀小形有孔虫化石
- 34., 日本産Cassidulina屬有孔蟲の分布に就いて(豫報)
- 北海道瀬棚統有孔蟲(概報)
- Rotaliatinaの新産地
- 仙臺附近茂庭層の有孔蟲化石 : 附 新種の記載(英文)
- 沼珊瑚層の有孔蟲類
- 靜岡縣掛川地方の有孔蟲類に就いて
- 日本新第三紀化石有孔蟲類研究(II) : 北海道壽都郡黒松内村産有孔蟲に就いて
- 15., 有孔蟲一新屬Pseudononion