生体における重心の研究 : プロ野球、陸上競技、ラグビー、柔道、大相撲
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概要
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著者は野球、陸上競技、ラグビー、柔道、相樸等の異った運動家における重心の位置を計測した。重心高について、各運動家をそれぞれ身長順についてみたところ、計算式でも明らかな如く身長の大きいものは重心高も大きく、体重においても又胸囲においても同じ結果で各種運動による特有な所見は得られなかった。かかる結果は増令即ち身長、体重、胸囲の発育に伴い重心高が大きくなるといる。石川、岸本の報告に類似するわけである。比重心高についてはそれぞれ身長、体重、胸囲或は比体重、比胸囲との関係を検討したところ、各運動においても又以上の何れが増減しても特別な値を示さず56∿60で、岸本(55∿56)に近似し、西島(56∿60)と全く同様の結果を得た。本成績はW.Scheidtの比重心高の分類Chamaeisorrhope57.9マデ、Orlhoisorrhope 58∿60.9、Hypsiisorrhope 61以上に従えば大部分が、Chamaeisorrhope及びOrlhoisorrhopeに属しているようである。かかる結果から考察すると生体における重心の位置は種々異った運動においても余り変化がなくそれぞれの体型、体格に応じて略一定し、起立位では大体身長の中央部より僅か上位(56∿60)にある。
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