A-8 レーザーラマン分光法による接着メカニズムの研究(第2報) : 4-METAMMA-TBBOレジンと牛歯象牙質との接着界面の分析

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概要

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著者らは前報にて、レーザーラマン分光法を用い、エナメル質と4-MET含有レジン間に形成される化学結合の存在の可能性と、その様式について検討し、報告した。すなわち、4-METの2つのカルボキシル基のうちの一方が歯質内のハイドロキシアパタイト中のCaとの間に塩を形成するものの、この塩の形成を示すバンドは、同一の4-MET分子中のメタクリル基部分に存在する炭素間2重結合がレジンの重合によって開裂するとともに消失し、レジンの重合反応と共存することが不可能であることが、明らかとなった。そこで本研究では、続報として、4-MET含有レジンと象牙質との接着界面についても、同様の実験を行なった。その結果, 象牙質においても歯質内のハイドロキシアパタイトと4-METとの間に化学結合の存在が確認された。
日本歯科理工学会の論文
1991-09-25

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