B-16 「標識元素溶解法」を用いたTi湯流れの可視化 : (1)この方法の特徴と単純な鋳造体への適用
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概要
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チタンを鋳造する際、鋳造体内部に大きな空洞など致命的な欠陥が発生することがしばしばあり、早急に解決されなければならない重大問題である。この欠陥はTi鋳造過程における特有の湯流れや凝固現象と深く関連していると予想されるが、これに関する詳細な報告は全く無い。そこでTi溶湯の湯流れや、凝固過程を研究する目的で「標識元素溶解法」を考察した。これは湯道の途中に異種金属線を固定しておき、Ti溶湯によりこの金属が溶かされ、巻き込まれ、湯流れに沿って分布することを利用している。全体が凝固した後に断面を切り出し、標識元素の分布状態を分析することで湯流れが可視化できる。金、パラジウム、白金等を標識元素として、円柱S字パターン等の単純な形態に適用し、この方法が歯科精密鋳造におけるTi湯流れ研究のために非常に有効なことを確認した。
- 1990-03-15
著者
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