シクロホスファゼンを骨格とする歯科用多官能性モノマーの合成とバルク重合物の物性に関する研究(III) : 重合性基の種類を変化させた2官能性のモノマーについて
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
シクロホスファゼン系モノマーを用いた可視光線重合型レジンの重合硬化物の機械的性質および重合率を改善することを目的とし, 重合性基としてメタクリロキシフェニルイソプロピリデンフェノキシ基(BPhAMA), メタクリロキシエトキシ基(EMA)およびアクリロキシエトキシ基(EA)を数種の組み合わせでシクロホスファゼン骨格(P_4N_4)に置換導入して, 2官能性のモノマー5種を合成し, モノマーの性質, 光バルク重合硬化物の物性および重合率を検討した.その結果, 機械的性質とくに脆性の改善は, 重合性基としてBPhAMAとEMAとをそれぞれ1個ずつ置換したモノマーで顕著であった.また, このモノマーを光重合した場合, 重合率は光照射開始7日以降では, 5種のモノマーのうちで最高を示すものと推定された.
- 1994-01-25
著者
関連論文
- シクロホスファゼンを骨格とする歯科用多官能性モノマーの合成とバルク重合物の物性に関する研究(III) : 重合性基の種類を変化させた2官能性のモノマーについて
- 歯科材料の熱的性質に関する研究 : 6.光硬化型グラスアイオノマーセメントの熱的性質