鋳型空隙部の変化に伴うチタン鋳造体の反応性と機械的性質に及ぼす影響
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概要
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本研究の目的は鋳型空隙部の変化がチタン鋳造体の反応性と機械的性質に及ぼす影響を検討することである.試料は幅1.5mmを基準として厚さ0.5, 1.0, 1.5, 2.0mmと変化させたものと, 厚さ1.5mmを基準として幅2.0, 4.0, 6.0, 8.0mmと変化させたものを作製した.試料はチタベストPSを用いて埋没し600℃にて鋳造した, チタン鋳造体の反応性の検討は硬さ試験, 金属組織観察, Computer aided microanalyzer(以下CMA)を用いて行った.また機械的性質に及ぼす影響については三点曲げ試験(みかけの弾性率, 0.03%, 0.2%耐力を算出した)を用いて行った.チタン鋳造体の反応性は硬さ試験, 金属組織観察, CMAの結果より鋳型空隙部が増加するに従って増加した.みかけの弾性率, 0.03%, 0.02%耐力は鋳型空隙部が増加するに従って減少した.これらの変化は鋳型空隙部の増加に伴って試料体内に占める硬化層の割合が減少するためと考えられる.
- 日本歯科理工学会の論文
- 1994-05-25
著者
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