PEMAおよびPBMAを基材とした光重合型試作軟性裏装材の粘弾性的性質と耐久性
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概要
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アクリル系軟性裏装材は, 優れた操作性と粘弾性的性質を有している.しかし, これらの性質はシリコーン系, フルオロ系のものに比べて, 口腔内では急速に劣化する.したがって, 著者は, 37℃蒸留水中あるいは人工唾液中におけるアクリル系軟性裏装材の耐久性を向上させる、とを試みた.アクリル系軟性裏装材の粘弾性的性質における経時的変化率は, エチルメタクリレートあるいはブチルメタクリレート(従来の液相成重量の10〜20%)を添加することによって, さらに, 材料を光重合型に変えることによって, 著しく小さくなった.耐久性の評価は, 6ヵ月間37℃蒸留水中あるいは人工唾液中に浸漬された後の試料に対して, 粘弾性試験あるいは表面粗さ試験を通して行った.試作軟性裏装材は, 光重合法を導入することによって, 耐久性がかなり向上することが確認された.
- 日本歯科理工学会の論文
- 1996-01-25
著者
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