結晶化ガラス(ディオプサイド)とハイドロキシアパタイトとの複合焼結体の機械的性質および組織刺激性
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概要
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機械的性質が良好な生体材料を得ることを目的とし, 生体親和性の高い材料として知られているhydroxyapatiteに結晶化ガラスであるdiopsideを加え, ウィスカーを析出させた複合焼結体を作製し, その機械的性質および組織刺激性について検討を行った.diopsideおよびその複合焼結体はhydroxyapatite焼結体よりも圧縮, 圧裂などの機械的強さが向上し, 特にdiopside 60vol%以上の焼結体ではhydroxyapatiteの3倍であった.また, 生理食塩水に長期浸漬した複合焼結体は機械的性質が浸漬期間とともに低下した.diopsideおよびその複合焼結体はhydroxyapatiteと同じ病理組織学的な所見を示し, 生体親和性が認められた.強度および生体親和性の点から, 60vol% diopsideおよびdiopsideは骨補填材やインプラント材料として有用と考えられた.
- 1996-03-25
著者
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