チタンの接合 : 第2報 レーザーとTIGアークを用いたTi-6Al-4V合金棒状鋳造体の溶接および鑞接
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概要
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Ti-6Al-4V合金の接合法について検討した.ダンベル型各鋳造試片を試片長軸方向に直角に切断後, 持具を用いてこれらの両試片の端面同士を密着させて, レーザーにより仮付け溶接した.本接合は次述の三群に分けておこなった.実験群Iはレーザー溶接法, 実験群IIはレーザー鑞接法, 実験群IIIはTIG鑞接法である.実験群I, II, IIIの引張強さは対象としたアズキャスト試片との比率において, Iでは約30%, IIでは20%, IIIでは34%を示した.対象群IVの引張強さは1132.8MPaを示した.TIG法による接合部へ与える熱量はレーザーよりもより広く, より長時間になるものと推測された.その結果, レーザー法よりもTIG法によるものが引張強さを高めたと推論された.これに反しレーザー法では, 本接合前の試片同士の位置を決めるに際して重要な役割を示した.
- 日本歯科理工学会の論文
- 2001-01-25
著者
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佐藤 秀樹
東北大 大学院歯学研究科 口腔修復学 歯科保存学分野
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佐藤 秀樹
東北大学大学院歯学研究科口腔修復学講座歯科保存学分野
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藤原 晨
フジ歯科診療所
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佐藤 秀樹
東北大学大学院歯学研究科 口腔機能再建 ・ 材料学講座 歯科保存学分野
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