弾性印象材のWorking timeについて
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概要
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4種の単層印象用弾性印象材のWorking timeを1)ADA Specification No.19による方法, 2)Osillating rheometer法並びに3)印象圧接の時間を種々変化して採得した印象から調製された歯型の精度を評価する方法の3法により測定した.それらの値の比較検討, 並びに歯型の精度評価法より次の知見が得られた.1)3種の異なった方法により測定されたWorking timeは, 必ずしも一致しなかった.2)ADA法は簡便で実用的な方法と思われた.3)印象材の種類によっては, Working timeの最後に印象採得された場合, かなりの量の弾性応力が内在しているであろうが, この応力は印象が圧接されている間に開放されてしまう可能性が示唆された.4)一般にWorking timeを過ぎた印象材の稠度は, 臨床では使用し得ない程高い.
- 日本歯科理工学会の論文
- 1986-07-25
著者
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大澤 雅博
新潟大学歯学部歯科保存学第1教室
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大澤 雅博
新潟大学歯学部歯科保存学第一教室
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Finger W
新潟大学歯学部歯科保存学第一教室
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FINGER Werner
新潟大学歯学部歯科保存学第一教室
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