磁性アタッチメントのMRIへの影響
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概要
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MRIが応用される場合,撮像領域内に金属,とくに磁性合金が存在すると,アーチファクトが大きく生じることが,いろいろな文献により,すでに指摘されている.したがって,磁性アタッチメントのMRIへの影響を詳細に調べ,明らかにしておくことは,磁性アタッチメントを,設計,製造し,使用する上で,また,MRIを診断に用いる上でも大切であると思われる.そこで,磁性ステンレス鋼として447Jl, XM27, 430の3種類を用い磁気特性,寸法,形状のアーチファクトへの影響を検討した.その結果,それぞれの試料のアーチファクトの中で,447Jlが僅かに大きなアーチファクトを生じる傾向を示し,形状によるアーチファクトへの差は認められなかった.また,寸法とアーチファクトの影響距離は比例していた.今回の場合では,材料の透磁率がMRI画像のアーチファクトに影響したものと思われる.
- 日本歯科理工学会の論文
- 1994-06-25
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