可視光線重合型レジンに関する光化学的研究
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概要
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可視光線重合型各種コンポジットレジン並びに同照射器の性能に関して,光化学的見地からレーザーを用いて実験を行い,以下のような結果を得た。 1)市販照射器の照射光スペクトル測定を行うと共に,各種波長のレーザーを用いた照射実験により,レジンの至適重合波長域の検索を行った結果,市販照射器の中には,肉眼的に照射光が非常にまぶしくとも,レジンの重合に関与しない不必要な光を発するものがあることが判明した。 2)アルゴンイオンレーザーで硬化させたレジンの内部硬さを測定した結果,至適架橋輝度の存在が確認され,照射光の輝度の増加が必ずしも硬さの増加につながらないことが判明した。 3)レジンの重合度をレーザーラマンスペクトルを用いて測定する方法を確立した。市販のコンポジットレジンの重合度は,予想に反して低いことが判明した。また,顕微ラマンスペクトルについても検討を加えた。
- 1987-06-25
著者
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