在宅高齢障害者の住宅改修計画立案に関連する要因
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概要
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目的 : 介護保険制度及び東京都A区の高齢者住宅設備改善費助成事業を利用し住宅改修を行った者311人を対象に, 住宅改修計画の立案に関連する要因を明確にすること。方法 : 理学療法士, 作業療法士の訪問記録から調査対象者の属性(基本属性, 移動能力, ADL, IADL, 要介護度等)と住宅改修内容(玄関, 浴室, 便所等について, 手すりの取り付け, 段差の解消, 扉の交換等)を調査し, 関連する要因についてロジスティック回帰分析を行った。結果 : 手すりの取り付けは「要支援」, 「要介護3」と関連し, 階段, ベランダは, 「掃除(介助)」, 「洗濯(介助)」等のIADL項目と関連していた。段差解消として用いられる浴室すのこは, 「同居家族あり」や「住居(賃貸)」との関連が認められた。結論 : 手すりについては, 介護度にかかわらず取り付けの必要性を示した。住宅改修計画は, 移動能力や要介護度のみならずADLやIADLの要因までを含めた総合的な視点で立案する必要がある。
- 日本保健科学学会の論文
- 2005-03-25
著者
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