序数効用に基づいた可能性評価
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概要
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従来より可能性分布関数が与えられた不確実状況下でのファジィ集合の可能性評価指標は, 可能性測度のファジィ集合への拡張として定義されている.またこの評価指標はファジィ集合の可能性測度による通常のファジィ積分と解釈することも可能である.しかしながら一般にファジィ積分としては様々なものが提案されており, 可能性測度に関係する評価指標として他の評価指標を定義することも可能である.またこの可能性評価指標に用いられる可能性分布関数およびファジィ集合を表すメンバシップ関数は, 一般に主観的に同定されるため, その関数値に対しては基数的な意味付けを行なうことは困難である.本論文においては意志決定者の有する不確実下での評価構造を効用理論における序数効用的立場から捉え, 不確実下での新たな可能性評価, およびその双対的な概念である必然性評価を提案する.またこれらと従来の可能性評価および必然性評価との関係を考察し, 序数効用的立場からメンバシップ関数等の同定と評価との関係についての考察を行う.
- 日本知能情報ファジィ学会の論文
- 1995-12-15
著者
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