正規可能性分布をもつ可能性線形計画問題における最適性
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概要
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本論文においては, 不確実性を有する目的関数の係数が可能性分布によって表現される可能性線形計画問題を取り上げる.可能性計画問題では不確実性が存在するため, 解に対する最適性の度合いの評価が必要となり, これまでに可能性および必然性測度に基づく評価方法が提案されている.従来より, 個々の目的関数の係数がそれぞれファジィ数またはそのレベル集合である区間によって表現される問題に対しては, それら評価値の計算法が検討されている.しかしながら, 各係数を表す可能性分布間に相互関係が存在する問題に対しての計算方法は考察がなされていなかった.本論文では, 可能性係数間の相互関係が多次元上での正規可能性分布によって表現される問題を対象とし, その解に対する可能性および必然性に基づく最適性の評価方法を検討する.それら評価法は, それぞれ2次および線形計画問題へと変換できることを示し, これによって効率的に評価値を求める計算方法を提案する.
- 1995-06-15
著者
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