OD表の整数推定法 : 実数推定に帰着する解法
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概要
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交通網や通信網において, 所定時間内の各地点での流入量と流出量から各地点間のtraffic を推定する. この問題は, 線形制約の下で与えられた行列に最も近い行列を求めるmatrix balancing問題の一つであり, また間接観測からの状態推定問題でもある. 交通の主体が離散である場合には, 実数推定よりも整数推定の方が, 結果の解釈が容易で分解能が高いので望ましい. 本稿では実数推定をくりかえし行うことに帰着する整数推定法を提案し, 評価する. 提案手法は, 従来のmetaheuristicsを用いた整数推定法と比較して, 1)制約条件を完全に満たす, 2)結果に再現性がある, 3)計算時間が短い, という点で優れている.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-09-13
著者
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