多元的類似度計算に基づく文脈を考慮したボトムアップ構文解析法
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概要
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用例との類似度計算のみでボトムアップに自然言語を構文解析する手法を提案する.本手法の特徴は,局所文脈を含む多元的な類似度の導入により,高い精度のまま頑強な構文解析が可能となることである.すなわち,意味的に近い用例がない場合は構文的に近い用例を模倣し,構文・意味的に類似する用例が複数ある場合は,局所文脈の類似度を用いて文脈を考慮した解の選択を行うことができる.また,各種の類似度解析(構文・意味・局所文脈)を統合して実行するため処理効率が高い.実験により,用例追加による副作用が極めて小さいことが示されている.
- 1995-03-09