電子対話文におけるイメージ抽出についての考察
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
人間とコンピュータとのコミュニケーションの手段として自然言語を捉えた場合、自然言語による対話から話題や話者の発話行為や感情といった状況を理解する手がかりを引き出すことにより、コンピュータは人間に何を話かけることが可能になると考える。そこで、話者の対話状況を推論するため、電子会議における人間同士の対話をプロトコル分析および形態素解析し、名詞・動詞から話者の発言意図を、名詞から話題を、形容詞からは話者の状況に対する感情を抽出する試みの結果を紹介する。分析結果より、発言意図が明示的に記述されている対話文では名詞と動詞の出現頻度より話題を推測することが可能であることがわかった。今回の分析データでは形容詞から話者の感情・感覚の特徴抽出ができることを明らかにはできなかったが、形容詞を多用している対話文については形容詞のイメージ分類によるイメージが有効であることもわかった。また、時間の経緯や対話モードのタイミングにより多くの発言を引き出せる可能性も示した。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-11-18
著者
関連論文
- シームレスな情報環境を実現するロボットメディアの設計と実装
- インタラクティブなストーリー生成のためのスクリプト制御
- 分類子システムを用いたエージェントの適応戦略獲得
- 電子対話文におけるイメージ抽出についての考察
- ICAIS 2002
- Studies on Autonomous Agent's Architecture with Knowledge Migration in Social Agency Model (Autonomous Agent)(Special Issue:Doctorial Theses on Aritifical Intelligence)
- ASA/MA99会議報告