ユースケース法の経験をとおして : OO-DESIGNの開発
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概要
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オブジェクト指向に初めて取り組む事務処理のアプリケーションの技術者にとっては, 適切なオブジェクトを抽出することは容易ではない. その点, オブジェクトを抽出するための明確な手順を提案しているユースケース法が有効である. 我われはオブジェクト指向システムの分析・設計にユースケース法を適用してきた. ユースケース法は他の方法論に対して幾つかの優位な点を持つが, 適用しづらい点もある. たとえば, ◇ ユースケースのみの情報では, 必要なすべての実体オブジェクトが抽出できない. ◇ ユースケースの記述の深さや範囲について, 明確なガイドラインを示していない. ◇ クラス, 継承, 関係,多重度などの表記法にスペ-スを多く必要とする. 我われは, ユースケース法をベースとして, 他の方法論やオブジェクト指向の経験報告から多くのアイディアを借り, さらに, 我われの経験を追加して, オブジェクト指向開発方法論 (OO-DESIGN) を開発した. 本論文では, 最初に, OMT, ユースケース法での適用経験, OO-DESIGNの概要, ユースケース法との相違とその主要理由を述べる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-03-19
著者
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