格フレームによる自由回答のコーディング自動化システム
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概要
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従来から、統計処理を目的とした本調査においては、自由回答法が用いられることはほとんどなかった。自由回答は手作業による煩雑なアフター・コーディングが必要な上に、コーディング結果の信頼性が保証されにくいためである。しかし、自由回答でなくては得られない情報も存在しており、本来、回答の形式がデータ処理技術の面から制約を受けるのは望ましいことではない。本稿では、大量サンプルで収集された自由回答のコーディングを格フレームの適用により自動化する方法を提案する。今回は社会学の階層移動研究で重要な「職業データ」を対象として、形態素解析と格フレームにうよる簡単な意味解析を行い、カテゴリーである職業コードの定義を表現した「辞書」を検索することで、自動的に妥当な職業にコーディングするシステムを示したが、本システムの一般化は容易であると考えられる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1998-09-17
著者
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