科学文献のテクスト分析に基づく科学知識の形成過程 : 医学文献の分析を例として
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概要
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新しい科学的発見が発表されてから,専門分野の知識へと統合されるまでの過程を「科学知識の成過程」と捉えた.「科学知識の形成過程」は,多様な科学文献を含む科学のテクストがいかに作成されるかへの探索なしには,研究することができない.事例として基礎医学分野の<エンドセリンの発見>に関連する6種類の科学のテクストを取り上げ,<発見>の記述や<発見>を構築するテクストの構成を分析した.別種のテクストや後続するテクストでは,提示される<発見>が変わり,医学知識としての位置づけも展開していた.<発見>を言い換えていくテクストの連鎖の過程こそが,「科学知識の形成過程」を示すものである.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-05-18
著者
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