分子のまわりの静電ポテンシャル、電気力線の可視化

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概要

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分子の周りの静電的な状況を把握することは、起こりうる化学反応のメカニズムを理解する上で極めて重要である。ここでは、分子軌道計算で得られる静電ポテンシャルおよび電気力線をコンピュータグラフィックスによって可視化することを試みる。可視化のためのツールとして、AVS(Application Visualization System)を使用する。ここで適用する分子は、化学式でNH_2CH_2COOMgNH_2CH_2COOCH_3と表されるグリシンとグリシンエステルの金属錯体におけるグリシンエステルの加水分解反応のメカニズムの解明を試みた。そして、数値計算から得られた多量のデータをコンピュータグラフィックスを用いて可視化することにより、どの原子がどのように攻撃されやすいかを直観的に理解することが可能となることを示す。可視化技術がより複雑な系の化学反応の理解の手段となりうることが示された。
一般社団法人情報処理学会の論文
1996-05-24

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