拡張可能なデータベース管理システムのための枠組
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概要
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オブジェクト指向データベース管理システムOODBMSでは,同一のアプリケーションによる様々な種類のオブジェクトの操作を効率良く処理できることが求められている.この要求に対して,我々は,オブジェクトやそれに対する操作の種類の変化に応じてOODBMSの振舞いを動的に変更することが効果的であると考えた.本論文では,我々が研究を進めているOODBMS Earthにおいて動的にシステムの動作を変更するための枠組OEF(Object Extension Framework)を提案する.Earthはオブジェクト指向の手法で設計されており,システムは複数のオブジェクトにより構成されている.OEFはシステムを構成するオブジェクトを,参照の対象となる実体オブジェクト(identity object)とそのオブジェクトに対する機能の振舞いを規定する振舞いオブジェクト(behavior object)に分離し,実体オブジェクトに振舞オブジェクトを追加,結合する方法を提供する.これにより,応用プログラムは適切な振舞いを適切な方法で利用することが可能となる.さらに,本論文では,拡張の自由度を,システムまたはオブジェクトの振舞いの設計空間とその上の操作,操作のタイミングにより定め,OEFの拡張性が高いことを示す.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-07-20
著者
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