平安時代の文学作品における形容動詞対照語彙データベースの構築とそれを用いた語彙論的研究
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概要
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日本語の語彙研究及び語彙史研究分野の中で、遅れている形容動詞の研究を進展させるために、まず第一段階として「平安時代の文学作品のおける日本語形容動詞対照語彙表データベース」の作成を進め、それを基礎資料として、語彙量の点から、平安時代を代表する、語構成の異なる二つの形容動詞(「ゲナリ型形容動詞」と「カナリ型形容動詞」)について比較・対照を行った。その結果、二つの形容動詞の語彙量と作品の成立年代とは密接な関わりをもち、さらには、両者の作品への受け継がれ方には差違があるという実態が明らかになった。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2000-01-21