物語文中における時間表現の役割分析
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概要
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本稿では、物語の構造解析を行う際の手がかりとして文中に出現する時間表現に着目し、それらの役割や内容との関連、出現傾向を分析した。分析は時間スケールと表現形式の二つの観点から行った。時間表現に着目した理由は、時間表現は物語文中の時間の流れを読者に伝えるだけでなく、物語に律動を生じさせることで読者の興味を引きつける効果も有しており、物語構造に大きな影響を持つためである。分析の結果、人間が具体的な場面であると認識する際の時間スケールの境界や、時間表現の特徴による使い分けの傾向が分かった。これらの知見によって、物語の場面の切り替わりや視点の変化の判断の指標として時間表現を用いられることが分かった。
- 1998-08-07
著者
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