対話における感情の変化の解析
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概要
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対話の進行とともに、人の感情は、気分が乗ってきたり退屈したりとさまざまに変化し、その感情が表情や音声に表われる。このような感情の変化をとらえることを目的に、本稿では、二人の対話過程で、いわゆる話が乗ってきて気分が高まる様子を、マルチモーダル対話データベースを基に解析した。その結果、気分の高まりとともに、音声や動作に以下の変化が現われることを確認した:1)二人の発話量(時間)が等しくなってくる、2)二人の発話の重複が多くなり、一方、沈黙の時間が減少してくる、3)音声の平均ピッチが上昇する、4)頭の縦振りとアイコンタクトが相補って現われる、5)まばたきの間隔が長くなる。また、二人の感情の度合が同期し、協調しながら対話が進んでいくことが確かめられた。
- 1995-07-20
著者
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綿貫 啓子
Rwcp新機能シャープ研究室シャープ株式会社応用システム研究所
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綿貫 啓子
シャープ株式会社応用システム研究所RWCP新機能シャープ研究室
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外川 文雄
シャープ株式会社応用システム研究所RWCP新機能シャープ研究室
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外川 文雄
Rwcp新機能シャープ研究室 シャープ(株)映像メディア研究所内