マルチモーダル対話データベースにもとづく対話解析
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概要
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マルチモーダル・ヒューマンインタフェースの開発を目的に、我々は人と人の間で交わされる対話過程を模範とするアプローチをとっている。そこで、人と人の間で交わされる対話を収集し、データベースを構築して、そのデータベースをもとに音声や身振りなどの情報の解析をおこなっている。本稿では、受付応対をタスクとして収集したマルチモーダル対話データベースの解析結果を述べる。対話データの解析の結果、1)頭の縦振り(うなずき)と視線の方向は発話内容と関係がある、2)発話権の交替は相手発話のキーワードから平均1.0秒後に、また、あいづちは、相手発話のキーワードから平均0.35秒後におこる、3)発話権の交替やあいづちのときに、話し手と聞き手は同時にうなずいたり視線を合わせる傾向がある、ことが明らかになった。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-02-03
著者
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綿貫 啓子
Rwcp新機能シャープ研究室シャープ株式会社応用システム研究所
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坂本 憲治
Rwcp新機能シャープ研
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外川 文雄
RWCP新機能シャープ研
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綿貫 啓子
Rwcp新機能シャープ研究室 シャープ(株)映像メディア研究所内
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