Webオントロジのメンテナンスにおける語の多義性解消からのアプローチ
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概要
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本稿ではWeb上でのオントロジの一貫性を保つために、自然言語処理技術の一つである多義性解消(WSD)の適用が有効であることを述べる。オントロジに関しては、データベース分野の視点から、目的のオントロジに対するクエリが重要な役割を果たすと論じられている。理由として、オントロジの中に存在するインスタンスの集合は、複数の概念を満たすインスタンスの集合を求めるクエリの形で表現されるということがある。Calvaneseの論文によれば、オントロジをグローバルオントロジと複数のローカルオントロジで構成されるとした場合、グローバルオントロジに存在するデータは、ローカルオントロジに対するクエリの結果、つまりビューとしてとらえることができると述べられている。グローバルオントロジとローカルオントロジ間のインスタンスのマッピングを考えたとき、グローバルオントロジのインスタンスはローカルオントロジにある複数の概念を満たすインスタンスと対応付けられる。ただし、その際に正しいマッピングが行われないで、結果としてグローバルオントロジにある間違ったインスタンスが対応づけられてしまう可能性がある。本稿ではそのような可能性によるオントロジの一貫性の損失を例をあげて説明し、間違ったマッピングを防ぐためにWSDが適用されるケースについて述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2002-11-29
著者
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