乳児の授乳方法と離乳期の栄養に関する調査研究 : 3歳児の母親を対象として
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概要
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岡山県下の市町村に在住する3歳児の母親1,104人を対象として, 乳幼児の栄養に関する質問紙調査を行い, 706人の母親から回答を得た(回収率63.9%)。そのうち, 有効回答数は700人であった。産科, 助産所退院時に完全母乳哺育であった母親の多くは, 妊娠中期と出産から退院までに, 分娩施設で授乳栄養指導を受けていた。退院時の授乳状況は, 母乳357人(51.0%), 混合乳320人(45.7%), 人工乳23人(3.3%)であった。乳汁として母乳のみを継続した期間は, 1ヵ月;336人(48.0%), 3ヵ月;288人(41.1%), 6ヵ月;234人(33.4%), そして, 1歳;167人(23.9%)であった。母親が母乳を中止した理由は「母乳不足」が多かったが, 退院時から継続していた116人(33.0%)は, 継続希望があった。離乳食について, 市販のベビーフードではなく手作りにした母親は, 108人(15.6%)いた。食物アレルギーの発症率には地域差があり, 母乳哺育と食物アレルギー発症の関連について, さらに詳細な調査が必要である。
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