原子吸光法による精鉱中のモリブデンの定量
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概要
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黄銅鉱を含有するモリブデン鉱の浮選産物を対象とする原子吸光法によるモリブデンの分析法について検計した.測定時の液性をアンモニア性としたところ,検量線の直線性,再現性及び感度が一般に行われている酸性溶液での測定より優れていることが分かった.共存元素のうち銅,鉄,カルシウム及びマグネシウムが干渉作用を示したので,硫酸ナトリウム,ケイ酸ナトリウム溶液を添加して妨害を抑制した.合成試料及び浮選産物を用いて0.05Nアンモニア性溶液でモリブデンを測定したところ,ほぼ相対誤差2%の範囲で精度よく定量できることが見いだされた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1978-05-05