o-クレゾールフタリンによるシアンイオンの吸光光度定量
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概要
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シアンイオンの存在で銅(II)イオンは安定な銅(I)のシアン錯体に定量的に還元される.同時に共存するo-クレゾールフタリン(無色)はo-クレゾールフタレインに酸化され,アルカリ性で赤紫色を呈する.最大吸収波長は568nm付近にあり,シアンイオンに対する見掛けのモル吸光係数は約6.5×10^4である.ピリジン-ピラゾロン法と比較して感度は約90%で劣るが,分析所要時間はほぼ同じで不快臭はなく操作は簡易である.操作の最適条件は,0.2%o-クレゾールフタリン-0.1N水酸化ナトリウム溶液,エタノール及び0.039%硫酸銅(II)5水塩溶液の各1ml/25mlを加え,30℃で30分間静置する.定量範囲は(0.5〜5)μg CN^-/25mlで,呈色は少なくとも2時間は安定である.
- 1976-01-10
著者
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