降水及び乾性降下物採取のための簡易サンプラーの評価
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
全国的な範囲で統一した方法により同時に降下物試料(降水及び乾性降下物)を採取し,各化学成分降下量の地域特性を調べるための簡易採水法について検討した.その結果,あらかじめ蒸留水を添加すれば,その添加量や設置する高さには左右されずに目的の採水ができることが分かった.特にナトリウムイオン,塩化物イオン,硫酸イオンでは,従来の放射性降下物用採水器での測定値とも十分比較できた.今回の方法を用いて日本各地の22地点で1か月間の全降下物を採取した結果,非海塩硫酸イオン(nss-SO_4^<2->)の降下量は人口の過密な地域と火山の近くで多かった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1989-12-05
著者
関連論文
- P109 富士山頂におけるエアロゾルの実測値と数値モデルとの比較
- P153 富士山頂における大気エアロゾルの化学成分
- 1B1330 流跡線解析と総観気象場の考察による輪島における降水化学
- 富士山頂の大気中の過酸化物濃度, エアロゾル, 微量気体濃度について : 2001年の夏季集中観測を中心に
- 自由対流圏化学観測プラットフォームとしての高所山岳の利用 : 富士山頂, ヒマラヤ, カラコルムの積雪試料について
- 富士山頂のエアロゾルの化学成分 : 1999年7月5-12日の観察
- P18 酸性雨モニタリングのための濃度と降水量を考慮した管理図
- P16 日本における降水中の主要イオン成分濃度の長期トレンド
- 1F1030 ネットワーク観測による首都圏の降水中化学成分に対する三宅島火山ガスの影響
- 1F0945 湿性沈着モニタリング網評価の試み その6 : 長期平均沈着量の空間分布
- 多摩丘陵における地表オゾンの夜間高濃度現象について
- 富士山頂における大気化学観測 : 降水・エアロゾルの化学成分の変動要因
- 首都圏ネットワーク観測による降水の化学成分の研究
- 1G1030 首都圏ネットワーク観測における降水中化学成分の長期的動向
- 1G1015 湿性沈着モニタリング網評価の試み その5 : 長期平均沈着量の時空間変動のモデル化
- 1G1000 湿性沈着モニタリング網評価の試み その4 : 硫酸イオン沈着量の時空間変動
- 富士山頂におけるエーロゾル中の天然放射性核種 : 1998年の集中観測から
- 網走の降水の化学成分について : その特徴, および流氷の影響
- 富士山頂における大気化学観測 -降水の化学成分の変動要因-
- 降水及び乾性降下物採取のための簡易サンプラーの評価
- 富士山頂における大気化学観測 : 降水・エアロゾルの化学成分の変動要因
- 富士山頂での大気化学観測 1997年8月 -エーロゾル粒子の化学性分の時系列変化について-
- 富士山頂のエアロゾルの化学成分について
- 富士山頂での大気化学観測 -1997年8月 -降水・霧の化学成分について-
- 降雪の酸性化に関する研究 -1997年冬季の降水調査-
- A363 偏光を利用した光散乱式気中粒子計測器による2012年春季の観測結果(物質循環,口頭発表)