ビデオ画像処理を用いた蛍光性カルシウム指示薬Fura-2による細胞内遊離カルシウムイオン濃度分布の測定(<特集>バイオアナリティカルケミストリー)
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概要
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蛍光性カルシウム指示薬Fura-2を利用して細胞内遊離カルシウムイオン濃度([Ca^<2+>]_i)の分布を定量する測定機器を,倒立型落射蛍光顕微鏡をベースにして作製した.[Ca^<2+>]_i測定は細胞に種々の薬物刺激を与えることが必要なため,薬物投与装置も作製し効率的で正確な実験が行えるようにした.全Ca定量と異なり[Ca^<2+>]_iは正確な定量法がなかったため,測定方法ごとの不一致も大きい.特に,Fura-2の場合,従来法より低濃度値が求められることが多く,検量線作成に使用するカルシウム緩衝液に問題があるとされている.今回はより細胞内の条件に近づけるため,高濃度のタンパク質を添加したカルシウム緩衝液を用いた.その結果,従来の実験から予測されている[Ca^<2+>]_iと一致する濃度が測定できた.又,画像処理より得られた[Ca^<2+>]_i分布について検討し,細胞周辺がより実際の変化に近い濃度であることを示した.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1989-11-05
著者
-
玉川 彰
オリンパス光学工業(株)バイオメディカルリサーチセンター
-
尾碕 一穂
オリンパス光学・第2開発
-
牧野 徹
オリンパス光学工業(株)
-
宮川 厚夫
オリンパス光学工業(株)バイオメディカルリサーチセンター
-
宮川 厚夫
オリンパス光学工業(株)brc
-
尾碕 一穂
オリンパス光学工業
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