シュタルク掃引マイクロ波空洞アンモニア分析計における共存ガスの影響
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概要
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シュタルク掃引マイクロ波空洞アンモニア分析計による煙道排ガス中のアンモニアの測定を行った.その結果,測定値が化学分析値と比較して30%低値となった.この原因は,吸収の飽和のない測定条件であったために,共存ガスの影響によるアンモニアの線幅の広がりが,吸収強度の減少として観測されたためであると説明できた.そこで,吸収セル内のマイクロ波の電界強度を増大させ,より高い試料圧力側まで吸収の飽和が起きるように,吸収セルの長さを80cmから40cmまで短縮した.その結果,実用上十分な感度が得られる試料圧力で共存ガスの影響のないアンモニアの測定ができることが明らかとなった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1987-10-05