試料の前処理を自動化した高速液体クロマトグラフィーによる薬物分析(<特集>医薬品の分析)
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概要
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高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いた薬物分析における試料前処理の自動化法について検討した.試料の除タンパク及び薬物の選択的吸着を行う目的で前処理専用カラムとしてODSゲル表面をタンパク質で被覆したBSA-ODSカラムあるいはシリカ表面を化学処理したSWカラムを使用した.前処理カラムに吸着した薬物はカラムスイッチング条件を簡便に設定できる専用装置によって自動的に分析カラムヘ導入することができた.その結果,テオフィリン,エトサクシミドなどの薬物は血しょうを直接HPLC装置に注入するだけで,除タンパク操作を自動化した前処理時間を含めても約15分サイクルで連続測定が可能となった.又薬物の回収率は薬物による差はみられずほぼ定量的であった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1986-03-05
著者
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高橋 裕明
東洋曹達工業(株)科学計測事業部開発部
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海野 益郎
東ソー株式会社科学計測事業部
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森山 弘之
東洋曹達工業(株)科学計測事業部開発部
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松原 健一
東洋曹達工業(株)科学計測事業部開発部
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深町 充
東洋曹達工業(株)科学計測事業部開発部
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海野 益郎
東洋曹達工業(株)科学計測事業部開発部
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