チオ硫酸ナトリウムを用いた電流滴定法による亜セレン酸の迅速定量とその金属セレンの分析への応用
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概要
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亜セレン酸及び金属セレンを簡単かつ精度よく分析する方法を開発した.回転白金電極{+0.75V_<vs>飽和カロメル電極(SGE)}を指示電極,SGEを対極とし,チオ硫酸ナトリウム標準液で直接滴定することにより,約(0.6〜13) mgの亜セレン酸を0.2%以内の相対誤差と変動係数で定量することができた.亜セレン酸の定量には4M(1M=1mol dm^<-3>)塩酸基礎液を用い,室温で滴定するのが適当であった.金属セレンは濃硝酸に溶解して定量的に亜セレン酸とし,残存する硝酸を尿素で分解した後,亜セレン酸と同様に滴定し,約(6〜130)mgの金属セレンを0.3%以内の相対誤差で定量することができた.本法は共存成分の影響が少なく,亜セレソ酸をチオ硫酸ナトリウムで精度よく直接滴定でき,更に金属セレンを迅速かつ簡単に定量できるという特徴がある.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1984-03-05
著者
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