陰イオン交換樹脂を用いる多量の陰イオン界面活性剤からの陽イオン界面活性剤の分離
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概要
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陽イオン界面活性剤の定量にはオレンジIIなどの陰イオン性色素とのイオン会合体抽出による弧光光度法があるが,試料中に陰イオン界面活性剤が共存する場合は,これが定量を妨害するため,あらかじめ除去する必要がある.著者らは,陰イオン交換樹脂によりこれを吸着除去する方法を検討し,良好な結果を得た.アンバーライトIRA-401のC1型樹脂15mlをガラス管(内径12mm,長さ250mm)に詰めて陰イオン交換樹脂カラムとし,これに流速1ml/minで試料を水溶液のまま通し,その後50%メタノール水溶液で洗浄すると,陰イオソ界面活性剤は陰イオン交換樹脂に完全に吸着され,陽イオン界面活性剤は流出液中に分離される.これをオレンジIIを用いる弧光光度法(以下オレンジII法とする)によって定量する.本法により,多量の陰イオン界面活性剤が共存する試料中の陽イオン界面活性剤を定量することができた.
- 1984-11-05
著者
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