ゲルパーミエーションクロマトグラフィーによる有機リン化合物の分離挙動及び組成分析
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概要
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スチレンージビニルベソゼン共重合架橋型ゲル(JAI Gel 1H)に対する各種リン酸トリエステル,亜リン酸エステル(トリ,ジエステル)及びジエチルホスホン酸誘導休の分離挙動を検討し,各化合物の分子量(M_w),分子容(M_v)及び化学構造と溶出容量(V_e)との関連性を考察した.これら有機リン化合物のV_eは,親油性基成分が脂訪族同族休の場合,M_wの対数との間に直線関係が示されたが,親油性基成分にフェニル基,ハロゲン原子などを有する有機リン化合物のFeは分子量のみならず,分子形を合めた分子サイズ及び固定額ゲルとの相互作用によっても影響されることが示唆された.M_wの代わりにM_wの対数とV_eとの相関性についても検討した結果,V_eはM_wよりもM_vに対して高い相関性を示した.亜リン酸トリアルキル(特に低級アルキル型)エステルは分離中に一部分解することが示唆された.本法をプラスチックの添加剤の組成分析に応用したところ満足すべき結果が得られた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1984-01-05
著者
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