陽イオン交換樹脂膜中のアルカリ土類金属イオンの定電流電気泳動
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概要
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イオン交換膜を定電流電気泳動用支持体とした場合の有用性とアルカリ土類金属イオンの膜中での泳動挙動について検討した.カルシウム(II)を基準とした膜中での相対移動度はマグネシウム(II),カルシウム(II),ストロンチウム(II),バリウム(II)について各々1.05,1.00,0.974,0.920となりマグネシウム(II)が一番泳動しゃすい.これら4種のイオンに対する泳動の難易の順序は濾紙中あるいは水溶液中とはかなり異なっているが,この理由としてイオン交換膜中ではイオンの水和がかなり制限されているためと考えられた.泳動イオン種の質量の平方根が相対移動度と反比例すると仮定すると,マグネシウム(II),カルシウム(II),ストロンチウム(II),バリウム(II)の膜内での水和数を4,4,2,1とした場合が最もよく実験結果を説明しえた.
- 1983-09-05
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