マスフラグメントグラフィーによる水中の2-メチルイソボルネオールとジェオスミンの定量
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概要
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水中の2-メチルイソボルネオール(以下2-MIBと略記)とジェオスミン(以下GSMと略記)の定量法について検討した.試料水100mlに塩化ナトリウム15gを加えて60℃に加温しながら窒素でパージし,パージされた2-MIBとGSMをTenax-GC捕集管に捕集後,加熱してガスクロマトグラフ/質量分析計(以下GC/MSと略記)に導入,マスフラグメントグラフィー(以下MFと略記)により分析した.GC/MS/MFの指定質量数(m/z)は2-MIBでは107,GSMでは112を用いた.本法によれば,100ml試料水中の2-MIBとGSMの定量下限はそれぞれ0.8ngと0.3ngであった.又,3.2ngでの回収率の平均値は2-MIBが96.26%,GSMが95.62%であり,変動係数はいずれも7%以内であった.本法を二,三の水道水源水中の2-MIBとGSMの定量に応用した.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1983-08-05
著者
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森岡 崇行
富士電機システムズ(株)
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石田 末重
(株)富士電機総合研究所
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森岡 崇行
(株)富士電気総合研究所
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森岡 崇行
富士電機
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小野寺 辰男
(株)富士電機総合研究所
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鈴木 鎮男
(株)富士電機総合研究所
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田辺 秀行
(株)富士電機総合研究所
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